ナレーターメルマガ 〜ナレーターのための無料メールマガジンです。隔週木曜日に、ナレーション事務所ベルベットオフィスが発行しています〜

プロから初心者まで、ナレーターのためになる体験談やFAQなどを連載。
隔週木曜日にメールでお届けしています。無料です。
登録フォームへすすむ→
スクールバーズ秋4期募集
申┃込┃受┃付┃中┃で┃す┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
TVナレーター養成スクール「スクールバーズ」の申し込み、受付中です。
詳細はスクールバーズホームページで。
【入試までの流れ】
・8/28(土)申込受付スタート
・9/18(土)スクール説明会
・9/22(水)入試申込の締め切り
・9/25(土)入試
┏━━━━━━━━┓
┃◇スクール説明会 ┃
┗━━━━━━━━┛
申し込み締切を4日後に控えて、今期最後の説明会を開催します。
学校説明と、講師陣によるプチレッスンで、実際のバーズの雰囲気を感じてみてください。
【日時】9/18(土)17時~19時
【場所】東京港区赤坂6-19-46
地図はこちら
【費用】お茶代500円のみ
【応募方法】タイトルに「説明会参加」と書いて、「お名前」を明記のうえ下記までメールして下さい。
info@schoolbirds.jp
大まかな人数が知りたいだけなので返信はしません。遅刻早退欠席も自由です。
- 極細木スガ子のきっぱり言うわよ!
- インタビュー「inside OUT」
~生きているナレーター~ - ナレーターへの一歩「小さな奇跡」
- マネージャーの裏側「改編の狼」
- はじめてのナレーション
「放課後ティータイム」 - 声優からのナレーション
「ヒッキー」&「ガンバルジャン」 - わらしべナレーター亀子の
「明日はどっちだ?!」

ナレーターメルマガのQRコードです。

ホーム > 【過去ログ】極細木スガ子のきっぱり言うわよ! > 第11話
11きっぱり目・堕ちたマネージャーたち後編
「優しさの毒」
2009年6月4日 ナレーターメルマガ33号より転載

「本当の優しさとは厳しさでもあるのよ。現状から目を背けるための心地よい優しさは、次第に全身にまわる毒にもなるのよね」
私と「声業界の女帝」との夜はまだまだ続いている。
女帝・極細木(ごくぼそき)スガ子。これまでの声業界で、誰も言えなかったこと、誰も言いたくなかったことを〈きっぱり〉言ってくれるマネージャー。酸いも甘いも噛み分けたその経験で、今宵も次々と私の疑問をはらしていく。
そして極細木は語り出す。どこの事務所でもあるマネージャーたちの姿。よくプレイヤーが口にする「うちの事務所のマネージャーは営業をしない」このことの本質をー。
「ワタクシの知り合いのマネージャーの話だけどね、新人の頃はそりゃあもう担当するプレイヤーたちに営業営業とせっつかれて、毎日靴底をすり減らして営業先を歩き回っていたのよ。ある日その子は気づいたの。”単純な営業だけでは突き当たる壁がある”と。営業の壁に突き当って仕事をしたわ。もちろん担当する新人プレイヤーたちの仕事は少しずつだけど増えていった。でもある日、同じく担当だったベテランプレイヤーに言われたのよ。”きみ、営業もせず毎日事務所で何してるの?早く外回りにいってよ”とね。前にも言ったわね?営業をしらない人こそ、こういう物言いをする」
極細木は続けた。
「このベテランは、一時期は売れっ子になったこともあったけど、徐々に仕事が無くなりつつあったの。でも、マネージャーのせいにするばかりで”自分”を顧みようとはしなかった。長く業界で生き残るためには、現状を維持するだけでも相当の努力がいるのに。でもなぜ仕事が無くなっているのかを顧みるでもない。いやその事実を真正面から見たくない。だから自分を変えるでもない。仕事をつなげていくのはプレイヤーの最も大切な仕事なのにネ…そんなプレイヤーから『私に仕事がこないのはマネージャーが外回りをしてこないからだ』と言われてたらマネージャーはどうなるかしら?」
「そんなプレイヤーを自然と遠ざけてしまいますよね」
「そう。その子はとても真面目なマネージャーだったんだけど…顔を合わせればグチばかりのプレイヤーとは、なかなかうまくは付合えないのよ。仕事を入れても、なかなか報われないぶら下がるだけのプレイヤーとはね。そして3年ほど経って営業の壁に突き当たった時。多くの新人マネージャーは、仕事ができないダメマネージャーのレッテルを貼られることになるの。もちろんそれを乗り越えていくことが真のマネージャーなんだけどね。仕事への情熱の灯が消えたら、いよいよ”辞める”か”堕ちる”か…」
「堕ちる?」
「典型的なパターンは、『逃げる』ね。兆候として現場に行かなくなるわ。もちろんワタクシは現場にいくことがすなわちマネージメントとも思わないけど、とにかく人間ならば当たり前の反応よね。会うことを避けるのよ。そしてもう一つのパターンが『ヨイショ』。何をいっても、適当に褒めてすかしてその場をさらりと逃げるの」
「ヨイショか…せめてそっちの方が嫌な想いをしなくていいのかなあ」
「このパターンは深刻な面もあるのよ。プレイヤーにとって現状を照らし出す”鏡”でなければならないマネージャーが、プレイヤーの姿を歪めて映しているんだから。例えば仕事をくれと言われるのが嫌で、ついとっさに『いやぁ、いつも候補には出してる。かなり良い所まで行くんです。あと一歩なんです』なんて、ほんの小さな嘘を交えて報告しちゃう時だって、人間なんだからあるにはある。始まりはほんの小さなことかもしれない。けど、プレイヤーの未来をじわじわと奪う嘘なのよ。それは残留農薬のようなゆっくりとまわる毒かもしれないわ。同時にマネージャー自身にもまわる毒…」
私は押さえきれずに問うた。
「どうして、そんな哀しいことになるんですか!?みんなも一所懸命仕事をしたくて頑張っていたはずでしょう!?」
「マネージャーも苦しんでるのよ。ワタクシもマネージャーですし、つい理解したくなっちゃうのだけど…もちろん優しすぎるから、嘘をつくのだと信じたいわ。でも本当の優しさとは厳しさでもあるのよ。現状から目を背けるための心地よい優しさは、次第に全身にゆっくりとまわる毒にもなるのよね。プレイヤーも事務所やマネージャーに依存することなく、きっちりと自立をして『マネージャーを動かせている』スタンスでないと、もっとも大事な時間を浪費してしまうの。努力を怠ったプレーヤーの人生を背負うのはマネージャーにとっても荷が重すぎるの。他人の人生を背負うことは誰にもできないのよ。だからお互いのどこかに依存があれば、重すぎて受け止めることができずに、堕ちることで生きていくしかなくなるのかもしれない…」
白み始めた東の空には、やがて雲がうっすらと見え始めた
しかし私は、私の周囲だけがいまだに真夜中のように真っ暗な感覚に捕われていた。
そして次回。声業界騒然!『事務所の深い落とし穴編』乞うご期待!!
※第10話以降は期間限定で公開中!!
Copyright(C)2009.velet office inc. All Right Reserved.






















