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スクールバーズ秋4期募集

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TVナレーター養成スクール「スクールバーズ」の申し込み、受付中です。
詳細はスクールバーズホームページで。


【入試までの流れ】
・8/28(土)申込受付スタート
・9/18(土)スクール説明会
・9/22(水)入試申込の締め切り
・9/25(土)入試

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┃◇スクール説明会 ┃
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申し込み締切を4日後に控えて、今期最後の説明会を開催します。

学校説明と、講師陣によるプチレッスンで、実際のバーズの雰囲気を感じてみてください。
【日時】9/18(土)17時~19時
【場所】東京港区赤坂6-19-46
地図はこちら
【費用】お茶代500円のみ
【応募方法】タイトルに「説明会参加」と書いて、「お名前」を明記のうえ下記までメールして下さい。
info@schoolbirds.jp
大まかな人数が知りたいだけなので返信はしません。遅刻早退欠席も自由です。

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ホーム > 【過去ログ】極細木スガ子のきっぱり言うわよ! > 第17話

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※第10話以降は期間限定公開中!!

17きっぱり目・事務所の深い落とし穴編(其の六)
「真夜中の雷鳴」

2009年12月3日 ナレーターメルマガ127号より転載

「PもDもナレーターを【買ったことがあっても売ったことはない】でしょ?先輩プレイヤーだって、【自分が売れた経験】しかないんじゃない?」

鳴らし続けていたベルに、ようやく女将が酒のおかわりをもってくる。
「そんなにチンチン鳴らさなくっても聞こえてるよ!山ちゃんはいつも酔っぱらってしょうがないね!うわぁ~はっはっ」
射るような目の極細木との居心地の悪さも手伝ってか、私はすぐに話題を変えた。


「それはそうと先生。以前のサンプルを日をおいて聴いてみたら、はじめて先生のおっしゃる『結局何が言いたいサンプルかわからない』という意味がわかりました。あらゆるジャンルを詰め込んでしまっていて…でも僕のレベルではそれほどプレイに差がない事がようやく自分で気がついたんです。つめこむ事で逆に自分の”カラー”を薄めてしまっていたんだと。それで頂いたアドバイスをもとに、今度はとにかく『TVのスポーツドキュメント』に収録ジャンルを絞ってボイスサンプルを作り直してみたんです…」
『へえ、すごいじゃない』
「それで、そのサンプルをこれまで仕事をいただいてたスタッフさんに聴いてもらって。といってもボクがやってきた仕事ですから、小さな現場ではあるんですけどね。それと事務所の大先輩にあたるベテランプレイヤーにも聴いてもらって」

『で、なんていわれたの?』
「スタッフさんには『報道向きだね』って。あ~そう聞こえちゃうのかな、と気持ちがゆらいでしまって」
『ふ~ん』といいながら極細木は焼酎に沈めてあった梅干しを箸でつまんで口にふくむ。

「それに…。実は営業にいった時に、本当は仕事があったそうなんです。『一言二言なんだけどナレーター誰かいない?』と言われまして。ボクのサンプルはスポーツドキュメントだったもんですから仕事を振ってもらえなくて…ボクも別にやりたい仕事ではなかったんですが…。でもまあ、そのことが結構ショックで」
『ゴリゴリ』極細木は梅干しの種をゆっくり噛みながら沈黙している。

「ベテラン先輩プレイヤーにも『そんな時のために”何でも出来ること”をアピールして、なるべく多くのジャンルを収録しておかないと売れていかないよ』と言われました。や、先生のアドバイスが間違っているとは思ってないんですよ。でもやっぱり僕は新人ですし、やれと言われた事をやれるようにしておかなきゃな、と…」

極細木の口の中からばきっ!という音がした。不穏の空気に居心地が悪い。

『そのスタッフはどんな番組作ってる人なの?』
「CSの通販番組を作ってるディレクターさんですが」
『その人は報道番組は作った経験があるのかしら?』

「…分かりません」
『少なくとも自分の通販番組では『使えない』という判断をした事は確かね。それと報道番組をキャスティングしていないことも確かね。報道の仕事を振ってくれる訳じゃないんだから』
「体よく断られたってことですよね…力が足りなかったのか。でも先輩が云うように、なんでもあったほうがよくないですか?チャンスが広がるような気がするんですが」
『ほとんどのプレーヤーは、サンプルにたくさんのジャンルを入れてるけど、そんなことで売れるならマネージャーは苦労しないってーの』
「い、云われてみればそうですね…みんな売れてるはずですよね」

それをきっかけに極細木は、突然の雷雨のごとく語りだす。
『様々な立場の人がいるから、それぞれが『感じた親身のアドバイス』だったとは思うワ。でも知り合いのプロデューサーもディレクターも【ナレーターを買ったことがあっても、売ったことはない】でしょ?業界をきちんと生き抜いてきた先輩プレイヤーだって、【自分が売れた経験】しかないんじゃない?もちろん全てを器用にこなせて成功したタイプもいるワ。そのベテランの先輩はそんなタイプなのかもしれない。でも、それはそれでまれなのよね。いま売れてる人がみんな器用なタイプってわけではないもの。それにプレーヤーがどんな風に売れていくかは、それぞれ違うものなの。なぜなら皆が違う個性を持ってるから』

今宵、幾度目かの驚きが私を激しく動揺させる。自分の読み、自分の個性を追求してこれまで練習して来たはず。なのにいろんな人の意見を聞くことで次第にそれに振り回され、皆と違う手段を無意識に怖れていた私の心があったのだ!

『多くのプレーヤーに言える事は、無名のうちはジャンルを絞り込んだサンプルの方が認知され易いってこと。これは長年いろんなナレーターを売って来た私の経験からなの。山ちゃんは小さな仕事はしてる。でもその仕事は山ちゃんじゃないと出来ない仕事じゃないでしょ。早くそこから卒業しなきゃ。あまたのナレーターの中で無名の新人が、ジャンルを絞るリスクなくしてオンエアーという大きな目標にはなかなかたどり着けないの。ベテラン達はそう簡単に席をゆずってくれないからね。もちろん絞ることで逃がす仕事は出てくる。でもそれは山ちゃんが狙っている目標じゃないはず』

どんな小さな仕事でも喉から手が出るほど欲しい。それは新人のプレーヤー達なら皆が持っている正直な気持ち。それは単に金銭ではない。仕事の本数をこなす事で認められたいと祈るような気持ち。しかしそこを乗り越え大きな仕事を目指さなければ、目指すオンエアーという頂きには届かないのだ。私の心の中心でイナズマがさく裂した。

はいよ~!と威勢のよい返事をする女将をしりめに、ふらっとトイレにたった。崩れ落ちそうになる体を支えるのに必死だった。

「ゴクボソキせんせ~!」トイレでひとり叫ぶ。それはこみ上げてくるものがあったから。それは苦くて、なかなか吐き出せない。

「わたしはナレーターとして…う”っう”ぐっ」
何度もえづく。腹の底から声を絞り上げる。
「生きていけるのでしょうかっ~~!う”ぇ~」
吐き出したいそれと共に、鼻水と少しの涙が出た。


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