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はじめてのナレーション【vol.3】「ナレーターの成り立ち」って?

2009年11月19日 ナレーターメルマガ126号より転載

めちゃくちゃ大雑把ですが(^_^;)
歴史を振り返るとわかり易いかもしれません




Q3【ナレーションの成り立ち】

スクールでこんな面白いやりとりがありました。校長の大窓王が『ナレーターってどんなイメージ?』と質問したのです。返ってきた答えは
「ひょうきんなアナウンサー」
「丁寧に喋れる俳優(声優)」
「英語まじりなどカッコいい話し方の人」

”いま”のテレビをみれば、上記の答えはどれも正解ですがそれらが全てとは言い切れません。そのどれもがナレーターに要求されており、新しい試みが毎日オンエアされているからです。
ナレーターという職業が誕生したのはざっと40年前くらいでしょうか。今ほど広く知れ渡ったのはごく最近になってからと言えますね。その間テレビは進化をとげ、その番組にあわせナレーションも進化し続ける、全体像をつかむのが難しくなっているのかもしれません。
そこで、めちゃくちゃ大雑把ですが(^_^;)歴史を振り返るとわかり易いかもしれません。そこからぼんやりとイメージしていただければと思います

【黎明期】
ラジオが普及した頃「音声に特化した情報伝達=アナウンス理論」が生まれたと思われます。いわゆるアナウンサーですね。この頃「声優・俳優」もナレーションを担当しています。ドラマ等で狂言回しの役回りです。この頃はまだナレーターとは呼ばれず「語り」という認識だったと思います。ナレーターの意識も番組を支える「裏方」という立ち位置でした。

【創世期】
60年代に大ヒットしたあるクイズ番組で、声優出身ベテランナレーターが『こんばんわ”ナレーター”の○○です』と名乗ってから出題したことをきっかけに「ナレーター」という職業が初めて認知されていったと思います。

【ナレーションの進化】
80年代、番組表現は進化。バラエティの場で「遊びのある読み」が高い評価を受けていきます。この時期「元祖DJスタイル」小林克也さんが英語まじりで曲名を紹介する番組は大ヒット。ラジオの喋りをテレビに持ち込みました。
「アナウンス」や「案内役」だったナレーションが、プレイヤーの持ち味を生かすことで番組をリードする「番組の雰囲気を作る」存在になっていきます。

【バラエティ番組の進化】
お笑いがテレビ界を席巻した90年代はバラエティ番組が成熟。クリエイティブなチャレンジを繰り返す番組制作者達が、ナレーターにも様々な要求をするようになりました。「固すぎる」「クールすぎる」「激しすぎる」など違和感を作りながらも新しい感性で番組を盛り上げていきました。さらにはナレーターが「出演者と掛け合いをする」など、徐々に裏方の意識から脱却していきます。


【報道番組のバラエティ化】
「情報を伝えるべき」報道番組にも進化の波はやってきます。20年ほど前に始まった大ヒット報道番組は「報道バラエティ」と銘打ち、客観的なアナウンスではなくナレーションに工夫を加えることで、事件事故をドラマティックに、時にほんわかと仕立て、報道番組のありようを大きく変えました。
このヒットをきっかけに、さらにバラエティ的要素を求めて、報道番組がバラエティに強いナレーターをキャスティングすることも多くなりました。

かつては高価だったという『字幕テロップ』が、パソコンの普及で手軽になったことも、ナレーションの視野を広げる要因だったかもしれません。現在のテレビではほぼ常時、四隅にテロップが表示され「いつどこで誰が何を」は一瞬で伝わるように作られています。結果「ほとんど日本語が喋れない外人さん」や「方言全開の芸人さん」までがナレーションを担当できる時代になっているのが現状です。

めちゃくちゃ大雑把でしたが、いかがでしょうか。
ナレーターの全体像?と問われれば声優・アナウンサー・DJ・司会など声を使った表現「ぜんぶ」です(^_^;)番組制作者自身の言葉を借りますと『”番組のカラーを決める存在”』が答えに近いかもしれません。


他にナレーションの質問があれば、掲示板ナレーションの虎に書き込みしてみてくださいね。
それでは。


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