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声業界伝説のマネージャー極細木(ごくぼそき)スガ子。酸いも甘いも噛みわけたその経験で、誰も言えなかったことを、今宵も〈きっぱり〉と斬っていく。「事務所の深い落とし穴編」「堕ちたマネージャーたち編」などプロ必見の連載。
プ┃ロ┃に┃な┃る┃瞬┃間┃
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この物語はトッププロたちの華やかなデビューストーリーではありません。
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マネージャー小窓王の「改編の狼」
#4 必然の勝利
2006年10月26日 ナレーターメルマガ28号より転載

「<この勝利は必然>なんだ。あたり前の積み重ねと、ひとひねりの工夫で必然に持って行くんだ」
サンプル提出から1週間後、「ZERO」の担当者から遂に電話が!
固唾を飲みながら、次の言葉を待つ。
『え~最終オーディションに、山崎さんに参加をお願いします』
最終オーディションは10人ほどに絞って、本番と同じようにスタジオで収録するとの事。
さすがの、大規模オーディション。最後まで気が抜けません。
緊張の最終オーディションのチェックポイントは、この3点!
報道番組ならではの重要ポイントです。
1、時間をかけないで収録する事が可能か
生放送のため、時間に追われながらの収録に対応できるか。ぎりぎりになってニュース変更なんてのは日常茶飯事!原稿を渡してから、読み始める迄の時間、実際に収録にかかる時間、それぞれの早さが大きなポイントに。2、原稿から素早く的確に内容を読み取れるか
毎日がどたばたしている報道番組では、先にナレーションのみを収録し、後で映像と音を付けて行くと言う作業が多いのです。原稿をもらった瞬間からいかに素早く的確に内容を読み取れるかが勝負。これは1番の<時間を掛けないで収録>にも少しかぶってんですけどね。
3、正確に専門用語を読めるか
報道番組って難しい経済用語や技術用語、外国の読みにくい地名、人名が頻繁に出てきますよね。これらを正確にかつなめらかに読めるか。ナレーターの技術力を見られるところです。
そして緊張の最終オーディション終了から1週間。
日曜日の夜遅く、「ZERO」の担当者から電話が!
『遅い時間に、すいません。やっと決まりました!山崎優さんにナレーショーンをお願いします!!』
戦いの幕を上げた、あの1枚のFAXから、はや3週間がすぎていた。
遂に戦いを勝ち抜き、山崎さんで決まった!大窓王の言葉が脳裏をかすめて行く。勝つ為のサンプル!、勝つ為の準備!やはり大窓王の、あの言葉に間違いは無かった。
初回放送のナレーションは山崎優の声で始まった。汐留の報道フロアに小窓王、大窓王で立ち会う。やはり初回、スタッフも慣れていない。かなり慌ただしい様子。途中用意していたVTRが事件によって内容差し替えと言うハプニングも起こったけどなんとか第一回目放送がが終了。大窓王と山崎さんと祝杯を上げる為に、近くのお店へ。
初回の現場の雰囲気に緊張していたのだろう。乾いた喉に、ビールのコクが染み渡る。
『いや~最高ですね!番組も決まって良かったです。実は連絡がなかなか来ないんで、もう駄目なのかと少し思っていたんですよね』
大窓王の目が、きらりと光った。
『駄目とはどういう意味かね?』
思ってもないことを、言われ少しうろたえる
『駄目って、いや難しいと言うか、決まらないと言うか。。。何チュか』
大窓王は、ぴしゃりと机をたたいた。この行為は大窓王が何か確信を持って言う時に、必ずする行為の一つである。その確信めいた言葉を聞き逃すまいと、大窓王の一挙手一投足に固唾をのんで注目した。
『何を言ってるんだ、山崎は最初から決まるべくして、決まったんだ。』
『え、、、な、なんか魔法みたいですね・・・』
大窓王があきれたように、少し短いため息をこぼす。
『ばかもん!<この勝利は必然>なんだ。あたり前の積み重ねと、ひとひねりの工夫で必然に持って行くんだ。』
大窓王の放ったたった一言に、完全にノックアウトされていた。
<必然の勝利>そんな言葉を言える日が、きっといつの日か……
*** *** ***
それから少しさかのぼる、ある日のこと、携帯に突然の電話が。しかし!!
『秋の新番組ですか!ありがとうございます!!はいはい・・・えっええ!(悩)』
次回から新展開!小窓王を悩ませる新番組とはなんだ!
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