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「大手事務所はおみやげ持って」の巻
2006年8月24日 ナレーターメルマガ19号より転載

「マネージャーさんは現実的な考え方をするんおす。ウチは実力も才能もない。タダでは入れてもらえんちゅうのは、イヤってほどわかってた」
まばたきのような瞬間の出会いと別れを繰りかえし、心の旅を続ける亀子。
そして亀子は、とある決意を胸に、いよいよ勝負に出たのであった!
◉亀子: 上京して7年目くらいかな。大手事務所にいくために、事務所付属の養成所に入ろうと思うたんどす
◯謎配: ええ?どうしてまた?これまでも一人でなんとかやってこれてたのに。
◉亀子: ウチには夢がおましたンや・・・仕事の内容は別にどんなもんでもエエけど、その夢を叶えるには、大手のパイプやマネジメントが必要やったンヨ。その頃は、ようやくおとなビデオやゲーム、VPでで、レギュラーをいくつか持ってたし。
ウチ、マネージャーの考え方はわかってたから、これで所属させてもらえるやろ、と。
◯謎配: 所属させてもらえる?ちょっと詳しく話していただいてもいいですか?
◉亀子: マネージャーさんはやっぱり現実的な考え方しはるさかいね。やっぱりタダでは、事務所に入れてもらえへんことはわかってたン。まあ、大した額やおまへんでしたけど・・・それでも9万8千円の家賃を滞らせたことはなかったンよ。
◯謎配: なるほど。事務所へのおみやげを持てて初めて、大手事務所を視野にいれることができたんだ。売れている商品を置いておきたいのが、商売の理想ですもんね。
亀子さんの場合は養成所や事務所が何もしなくても、マネージャーの売り上げがあがるわけだし。
うーん、当時のボクは、そんなこと考えてもなかったな。
◉亀子: 謎配はんとは、その養成所Hでお会いしたんやモンね。運命の出会いやったわァ
◯謎配: ボクは養成所に通って「才能があればそれを育てるために所属させてくれるんだ」と勘違いしてたから毎週きっちりレッスンに行って・・・。
でもよく考えたら【育てなきゃならない】状況なら所属はさせませんよね。誰だって【すでに咲いてる】状況が欲しいわけだし。当時のボクはそのへんを勘違いしてたんで、なにかというと「仕事」でレッスンを休む亀子さんが羨ましかったり疎ましかったりで、とにかく気にいりませんでしたね(^_^;)
◉亀子: 謎配はんはセンセに気に入られてたからエエやないの。
◯謎配: で亀子さんはどっちかというと気に入られてなかったですよね(^_^;)
◉亀子: ウチは好きでも嫌いでもお好きにしてくんなはれ、と思うてました。センセも「よくわからないけど、それで仕事できるなら良いんじゃない?」しか言わはることなかったしネ。ウチは最初から、センセを通じてマネージャーにアピールしてただけやモン。
◯謎配: 結局、最終的には亀子さんが正しかったですよね。その養成所は半年レッスンがあって、さらに半年後選抜クラスになる。その後ようやく『預かり』の期間になるんだけど亀子さんは選抜クラスをすっとばしていきなり預かりになった。
一方、養成所で『良い子』してたボクは、選抜クラスにも入れなかった。
◉亀子: 現場や六本木Vシネクラブなんかで、マネージャーさんと話したりしてたから、ウチは。
マネージャーさんは現実的な考え方をするんおす。ウチは実力も才能もない。せやさけタダでは入れてもらえんちゅうのは、イヤってほどわかってた。『レギュラーあるなら事務所で面倒みなくてもいいし、生活も心配ない』『その間だけはちょっと様子をみてあげよう』と、こう考えてくれるはずやとわかってましたんや。
【大手事務所はおみやげ持って】これは<人間・亀子>のウマい伝え方やと、そう思うてました。
◯謎配: うーん亀子さんはいつもすごいなあ。なんていうか目的にブレがないから、手段もブレないですよね。 そんな亀子さんの「夢」って、一体なんなのでしょうか
◉亀子: ウチの、ゆめ‥(と、目を細める亀子)
『カメは不思議な生き物だ。連中は見かければいつもどこかに向かって歩いてる。
だが誰も、目的地についたところは見たことがねえんだ』
(『二十日鼠と人間』スタインベック)
次号、亀子がつき動かされるその心の奥を解き明かす。『世界で一番甘いケーキ』の巻!
ナレーションに生きるオンナに必要なもの‥それが夢、旦ハン、そして明日‥
こうまでして預かりとなった事務所Hをろくでもない理由でクビになったいきさつは次々回まで乞うご期待(^_^;)
亀子の明日は‥どっちだ?!
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